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梯子課題を考える。

梯子課題(はしごかだい)とは?
 ・梯子のように簡単に登れる課題のこと。
 ・ムーブはなく、ホールドの順番も右左の繰り返しで構成される。

梯子課題の定義って、こんな感じでいいでしょうか?


今回、比較的ディスられ気味の梯子課題について、このブログではできる限りフォローしてみたいと思います。


ディスられる理由としては、「そんなのクライミングじゃない。」に尽きるかと。
その後意見に関しては、ごもっともだと思います。
クライマーは梯子課題、楽しくないと思います。
ですが、登るのってクライマーじゃないですよね?
初めて登る人だったり、お子様だったり。
その人達が、いきなりクライミングの楽しみがわかるか?といったら、わからないと思うんです。
だからこそ、まずは「登る楽しみ」を感じてもらうためには必要かと思うんです。
ただでさえハードル高く見積もられがちのボルダリング、せっかく勇気出して来てくれたお客さんに「私にも楽しめるんだ!」と思ってほしいので。


もひとつ。
クライミングの面白さって、「理不尽を楽しむ」ことにあると思うんです。
え?こんなん持てるの?ってカチやポケットもそうですし、煩雑なムーブもそう。
ホールドがなければランジ、はたまたコーディネーションでしょうか。
どれもこれも理不尽極まりないものに対し、私たちは可能性を見出しては楽しんでいるわけです。
ただ、その「理不尽」はその人に見合った課題でないと、本当にただの「理不尽」になってしまい「楽しい」までいかないんではないかな?と。
じゃあ、初めてクライミングする人にとって最初の「理不尽」ってなんだろう?と考えたら、たとえ梯子課題だとしても「垂直の壁を登る」で充分だと思うんです。
なにせ日常生活で垂直の壁を登りませんからね。
そのうえで、「じゃあ次の課題は傾斜が100度です。」とか、「ホールドが下向きに付いてます。」など、初心者にとって無理のない理不尽の階段を作ってあげることがクライミングを楽しんでもらうためには肝要なのではないかな?と思っています。


こんな話を以前とあるジムオーナーにしたんですが、後日言われました。
「くらしょーのおかげで梯子課題作ることに抵抗が無くなった。新規さんに喜んでもらえてる。」
どうしてもクライマー出身のジムオーナーだと、それぞれのクライミング哲学があり、またいろんな人のクライミング論に触れることも多く、身動きが取りづらく感じる時があります。
「こんなことするとクライミング業界でディスられるかな?」なんて、私も毎日のように考えてしまいます。
ただ、ジムオーナーとしてやるべきことは目の前のお客さんに喜んでもらうことであって、それが梯子課題なら作ればいいと思うんです。
そのお客さんがどっぷりハマってクライマーになってくれれば、それはとても喜ばしいことだし。


というわけで、プラネットでは袋井・静岡両店舗で梯子を登れれば登れる課題から準備していますので、おっかなびっくりの貴方もぜひご来店くださいませませ。


ps.最近クライマーも梯子課題楽しいんじゃないか?と思ってる記事はこちらになります。


おまけ。 こちらは梯子酒です。




くらしょ

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