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くらしょーの日記
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クライミングジムは儲かって仕方がないと未だに思われている件。
こんばんは。
くらしょーでございます。
先日、クライミング業界じゃない方と少しお話させてもらって、その方が「クライミングジムはもうかるでしょーw」みたいな認識だったので、やっぱり傍から見るとそう見えるのかな?と。それはそのほうが私も嬉しいですし業界全体も嬉しいですし、そしてホールドも買えるしスタッフにも給料沢山出せる。良いことばかりなのですが、実際はそう甘い世界ではないので悲しい。
あんまりネガティブなこと書きたくないんですが、現実を直視して「なぜ今ボルダリングジムが儲からないのか?」「昔と何が違うのか?」を書き出すことによって、この先の展望が開ける・・・のか!?!?
あと、ボルダリングジムを出店したいと考えている人にも、現実を知って考え直すチャンスをw
①ジムが増えた
ジムが増えればその分お客さんも分散する。当たり前ですね。2000年代後半に約100件だったジムも、10年たった今では約600件と増えました。ジムの増えるスピードにクライマーが増えるスピードが追いついていない現状かと思います。
お客さんが少なくなったジムとしては今までならクライミングをしなかったであろう客層にまで楽しんでもらえる工夫をする必要があり、その結果クライミングの敷居はずいぶんと低くなったように思います。これについて多様な意見があることは承知していますが、私としてはより多くの人がクライミングを楽しめる現状は素晴らしいと思っています。
②新規さんが減った
一般的に知られていなかったボルダリングが少しずつ知られるようになってきたのが、ここ5~6年かと思います。その頃が丁度盛り上がっている最中でみんなが興味を持ちだした頃。しかしまだジムがまだ少なく、少ないボルダリングジムに一気に人が押し寄せました。プラネット1号店が丁度このタイミングでの出店でしたが、思いがけず新規さんが沢山きていただき面食らった記憶があります。「もし一日の来客数が5人だった場合は夜コンビニでバイトしよう」なんて憂慮は取り越し苦労だったなと、今ではいい思い出でございます。
今ではボルダリングが一般的になってきてジムも増え、「ボルダリングやってみたい人たち貯金」は数年前に使い果たしてしまったイメージです。もし興味がわいてきたとしても、ボルダリングジムの数が多いので一軒当たりの新規さんの数は少なくなるのは当然でしょう。
③初回登録料で利益を出すビジネスモデル。
ボルダリングジムではほとんどのジムで初回登録料が必要でして、ジムにより金額は違いますが大体500円~2000円の間です。ボルダリングジムはルールやマナーを守らないと危険なので、初回講習が必要ということもあり登録料を頂いています。そしてボルダリングジムはこの初回登録料頼りのビジネス形態でして、全体の来客数が変わらなくても初回のお客様が減ると売り上げが減ります。
④ボルダリングメジャーになりすぎ
ボルダリングがメジャーになりすぎて希少性が無くなってしまったのではないかと。「メジャーになったからみんな登りたい!」よりも「メジャーになっちゃったから、もういいか。」のようなインディーズバンドのファンみたいな心理もあるのではないかと。何言ってるんだかわかんなくなってきましたが、例えば認知されて知識が増えてしまうと、「東京オリンピックを目指す!」なんて人は減ります。なんとなく無理だなと思っちゃいますもんね。ちなみに私が始めた2000年代前半は、クライマーはすべてプロを目指しているといっても過言ではなかったです。マイナーすぎて知識も無く、みんな夢を見れたんですよね。今の若いクライマーに「プロ目指してる?」と聞いてもほとんどみんな目指してないですし、目指していると答えるのは多分小中学生位なもんで。いや、中学生も怪しいぞ。
つまり、ボルダリングで夢を見辛くなったということが言いたかったんです。伝われ。
⑤誰も困ってない
意外とこれが大きい気がしているのですが、現状に不満がないんです。現状に満足しているので、新しいジムができても見向きもしないんですよね。以前は新しいジムができたらとりあえず行ってみるもんでしたが、今は増えすぎたのもあって行ってられないですし。よほど大きく贅沢なジムならみんな行くだろうけど、一般的なジムのできる範囲でそういった欲求をフォローするのはかなり厳しいです。頑張ってセットしても、今やどこも毎月セットしている環境で優位性を出せないし、いわゆる「ジムのセット疲れ」の悪循環に入ってしまうという。
個人的な話で恐縮ですが、プラネットで『A』というサービスをしたら、ほかのジムのお客さんはホームジムに「ここでも『A』をやってくれ」なんて直談判してそのジムでも『A』が始まったなんて話を小耳にはさみ、細かいサービスで差異をつけるのは難しいと感じたこともあります。
以上!
暗くなる一方ですが、その中にも光はあるんですよね。たとえば、興味のある人はとりあえず一回登ってみた状況で新規が少ないのであれば、「興味はあってとりあえず一回登ってみた人」は大量にいるわけです。そこの層にコミットできれば、意外とブルーオーシャンじゃないのか?みたいな可能性はあるわけで、そのためのハードとソフトを整備するには・・・おっとここから有料だぜ!嘘です!また今度書きます!
おやすみなさい。
くらしょーでございます。
先日、クライミング業界じゃない方と少しお話させてもらって、その方が「クライミングジムはもうかるでしょーw」みたいな認識だったので、やっぱり傍から見るとそう見えるのかな?と。それはそのほうが私も嬉しいですし業界全体も嬉しいですし、そしてホールドも買えるしスタッフにも給料沢山出せる。良いことばかりなのですが、実際はそう甘い世界ではないので悲しい。
あんまりネガティブなこと書きたくないんですが、現実を直視して「なぜ今ボルダリングジムが儲からないのか?」「昔と何が違うのか?」を書き出すことによって、この先の展望が開ける・・・のか!?!?
あと、ボルダリングジムを出店したいと考えている人にも、現実を知って考え直すチャンスをw
①ジムが増えた
ジムが増えればその分お客さんも分散する。当たり前ですね。2000年代後半に約100件だったジムも、10年たった今では約600件と増えました。ジムの増えるスピードにクライマーが増えるスピードが追いついていない現状かと思います。
お客さんが少なくなったジムとしては今までならクライミングをしなかったであろう客層にまで楽しんでもらえる工夫をする必要があり、その結果クライミングの敷居はずいぶんと低くなったように思います。これについて多様な意見があることは承知していますが、私としてはより多くの人がクライミングを楽しめる現状は素晴らしいと思っています。
②新規さんが減った
一般的に知られていなかったボルダリングが少しずつ知られるようになってきたのが、ここ5~6年かと思います。その頃が丁度盛り上がっている最中でみんなが興味を持ちだした頃。しかしまだジムがまだ少なく、少ないボルダリングジムに一気に人が押し寄せました。プラネット1号店が丁度このタイミングでの出店でしたが、思いがけず新規さんが沢山きていただき面食らった記憶があります。「もし一日の来客数が5人だった場合は夜コンビニでバイトしよう」なんて憂慮は取り越し苦労だったなと、今ではいい思い出でございます。
今ではボルダリングが一般的になってきてジムも増え、「ボルダリングやってみたい人たち貯金」は数年前に使い果たしてしまったイメージです。もし興味がわいてきたとしても、ボルダリングジムの数が多いので一軒当たりの新規さんの数は少なくなるのは当然でしょう。
③初回登録料で利益を出すビジネスモデル。
ボルダリングジムではほとんどのジムで初回登録料が必要でして、ジムにより金額は違いますが大体500円~2000円の間です。ボルダリングジムはルールやマナーを守らないと危険なので、初回講習が必要ということもあり登録料を頂いています。そしてボルダリングジムはこの初回登録料頼りのビジネス形態でして、全体の来客数が変わらなくても初回のお客様が減ると売り上げが減ります。
④ボルダリングメジャーになりすぎ
ボルダリングがメジャーになりすぎて希少性が無くなってしまったのではないかと。「メジャーになったからみんな登りたい!」よりも「メジャーになっちゃったから、もういいか。」のようなインディーズバンドのファンみたいな心理もあるのではないかと。何言ってるんだかわかんなくなってきましたが、例えば認知されて知識が増えてしまうと、「東京オリンピックを目指す!」なんて人は減ります。なんとなく無理だなと思っちゃいますもんね。ちなみに私が始めた2000年代前半は、クライマーはすべてプロを目指しているといっても過言ではなかったです。マイナーすぎて知識も無く、みんな夢を見れたんですよね。今の若いクライマーに「プロ目指してる?」と聞いてもほとんどみんな目指してないですし、目指していると答えるのは多分小中学生位なもんで。いや、中学生も怪しいぞ。
つまり、ボルダリングで夢を見辛くなったということが言いたかったんです。伝われ。
⑤誰も困ってない
意外とこれが大きい気がしているのですが、現状に不満がないんです。現状に満足しているので、新しいジムができても見向きもしないんですよね。以前は新しいジムができたらとりあえず行ってみるもんでしたが、今は増えすぎたのもあって行ってられないですし。よほど大きく贅沢なジムならみんな行くだろうけど、一般的なジムのできる範囲でそういった欲求をフォローするのはかなり厳しいです。頑張ってセットしても、今やどこも毎月セットしている環境で優位性を出せないし、いわゆる「ジムのセット疲れ」の悪循環に入ってしまうという。
個人的な話で恐縮ですが、プラネットで『A』というサービスをしたら、ほかのジムのお客さんはホームジムに「ここでも『A』をやってくれ」なんて直談判してそのジムでも『A』が始まったなんて話を小耳にはさみ、細かいサービスで差異をつけるのは難しいと感じたこともあります。
以上!
暗くなる一方ですが、その中にも光はあるんですよね。たとえば、興味のある人はとりあえず一回登ってみた状況で新規が少ないのであれば、「興味はあってとりあえず一回登ってみた人」は大量にいるわけです。そこの層にコミットできれば、意外とブルーオーシャンじゃないのか?みたいな可能性はあるわけで、そのためのハードとソフトを整備するには・・・おっとここから有料だぜ!嘘です!また今度書きます!
おやすみなさい。
(PLANET CLIMING GYM) 2019年1月19日 23:12